市場金利・対顧客適用金利と規制金利・自由金利
預金金利、貸出金利
金利には、金融市場で取引される金利と、金融機関が企業や個人と取引するときに適用する対顧客適用金利があります。対顧客適用金利の特徴は、取引の種類に応じて市場金利を反映して決められることです。
さらに、金融機関は顧客との取引で、利ざやを得る必要がありますから、原則として、貸出金利は預金金利より高く設定されます。ベースになる市場金利が出し手(資金を出す側)と取り手(資金を受ける側)で異なるときは、貸出しのベースには高い方の出し手金利が、預金金利には低い方の取り手金利が使われます。
貸出しのために市場から資金を調達するときは、通常は出し手が要求する金利を支払う必要があるからです。
◎規制金利と自由金利
法律や通貨当局により決められる金利が規制金利です。金利自由化が進展する前は、預金、貸出しなどほとんどの金利は規制金利でした。
しかし、1979年に5億円以上のCD(譲渡性預金)金利が自由化されたのを皮切りに、預金金利の自由化が進み、1985年の大口定期預金、MMCなどの導入を経て、現在は完全に自由化されました。
また、貸出金利も従来の公定歩合連動から、1989年、新短期プライム・レートが導入され自由化されました。こうして現在では、金利は日本銀行が決める公定歩合以外はほとんどが自由金利となっています。
◎実効金利
銀行が貸出しを行うとき、「歩積み両建て」という拘束預金を要求することがありました。この場合、企業は拘束預金の分も余分に借り入れ、預金を作成しますから、実質の借入コストは表面金利より大きくなります。
この実質金利が実効金利です。現在はこうした方式はとられていません。