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オプション取引とは

株を買う権利
オプション取引の基本的な考え方を理解するため、以下、M社の株の例をとって説明してみましょう。 
斎藤さんはM社の株が値上がりしそうだと考えていますが、値下がりのリスクも懸念しています。そこで、M社の株を1000円で買う権利を確保できれば大変便利だと思っています。

なぜなら、株が1300円に値上がりしたら、権利を行使して1000円で株を買い、市場で1300円で売ることで300円もうけることができるからです。逆に、800円に値下がりしたら、この取引はあくまで権利であり、義務ではありませんから、放棄すれば損は出ません。
このように、権利を確保した佐藤さんには大変便利な取引となりますが、誰がその権利を提供してくれるのでしょうか。

◎権利の提供
株の見方はいろいろで、佐藤さんがM社の株を1000円で買う権利なら提供してもよいといったとしましょう。ただし、佐藤さんは、権利を提供する対価として100円を要求しています。もし、斎藤さんが100円の対価の支払いに応じれば、取引は成立します。

ただ、斎藤さんの損益は変わってきます。1300円に値上がりして300円もうけても、対価として支払った100円を引くとネットは200円のもうけです。また、値下がりした場合は、権利は放棄できますが、100円支払ったコストだけは残ります。

この例で、株を買う権利をオプション、権利を確保した斎藤さんをオプションの買い手、権利を提供した佐藤さんをオプションの売り手といいます。このように、株など金融商品を売ったり買ったりする権利をオプションといい、オプションを確保したり提供する取引がオプション取引です。

◎オプション料
前記の例で、対価として受払いした100円をオプション料、この契約で株を買う価格1000円を行使価格(ストライク・プライス)といいます。オプションには、この例のように、株などの対象商品を買う権利であるコール・オプションと、対象の権利を売る権利であるプット・オプションがあります。

そこで斎藤さんの損益を考えてみます。オプション料100円は払いましたが、株が上がれば上がるほど斎藤さんの利益は増加します。ただし、市場相場が1000円以下では、権利を放棄するため、100円の損が残ります。でも、この損はいくら株価が下がっても、これ以上増えることはありません。

 一方、佐藤さんは、株が下がっている間は100円の利益となりますが、株が1100円を超えると、それがいくら値上がりしようとも斎藤さんに1000円で株を売ってあげなければなりません。それを市場から買ってくれば、損は値上がりに応じて拡大します。斎藤さんはオプションの安全な使い方をし、佐藤さんはリスクをかけた使い方をしたといえるでしょう。


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