ストック・オプションとは
オプション料のない報酬
ストック・オプションはオプションという名称はついていますが、オプション料のないオプションです。オプションの考え方を企業経営に取り入れたもので、報酬制度の一種と考えられますo「企業から自社株をあらかじめ決められた価格で購入できる権利」がストック・オプションです。
日本では、1997年の商法改正により制度化されました。報酬として、オプション料などを支払うことなく供与されます。株価が値上がりすれば利益が得られ、逆に株価が値下がりしても何らコストはかかりません。
◎役員や従業員の士気高揚
したがって、ストック・オプションを供与されることにより、役員や従業員はメリットを得たことになり、インセンティブとして働きます。しかも、ストック(株)の値上がりはストック・オプションにより利益が出ま
すので、ストック・オプションを供与された人が、それに感謝して労働にはげめば、企業業績はさらに向上します。
企業業績が向上すれば、株価も上昇します。こうして、株価上昇のメリットはストック・オプション保有
者に還元されます。ストック・オプションはこうした循環を経て相乗効果を生む可能性が高いといえます。
このように、ストック・オプションは報酬制度と企業業績向上という2つの目的を志向したものであり、長期的な展望のもとに運営されます。したがって、権利行使期間は10年以内となっています。適用は役員のみのところから、全従業則こわたるところまでさまざまです。経営上の観点から、今後も一層の普及が期待されます。
なお、企業はストック・オプションを与えるために、自己株式を購入しておくか(自己株式方式)、増資の形をとるか(新株引受権方式)の対応をします。