金利・通貨スワップ
元本や利息の交換
スワップは「交換する」という意味ですが、金融取引では資金の受取りゃ支払いを交換する取引です。資金は元本や利息を意味します。スワップには代表的な取引として金利スワップと通貨スワップがあります。
金利スワップは、円の固定金利と変動金利など、同一通貨で異なる金利を交換する取引です。また、通貨スワップは、ドルと円など、異なる通貨の元利金を交換する取引です。
◎金利スワップ
Ⅹ社はCP(コマーシャル・ペーパー)を発行して有利な資金調達を行っています。しかし、CPは3か月などの短期のため、金利が将来上昇した場合、コストが上昇してしまいます。
そこで、Ⅹ社は「短期変動金利受取」と「長期固定金利支払」を行う5年間の金利スワップを組みました。こうしたスワップにより、将来金利が上昇してCPの支払金利が上昇しても、スワップで受け取る短期変動金利もほぼ同様に上昇します。
すなわち、CP金利の上昇リスクはスワップでほぼ相殺されます。長期固定金利が4%とすると予Ⅹ社の支払コストは今後5年間、4%で固定されたことになります。
◎ユーロ・ダラー債の発行
中長期資金の調達方法は多様化しています。Y社はユーロ・ダラー市場で5年間のドル債券、1億ドルを有利な条件で発行できることになりました。しかし、このドルを円に転換して使いますから、将来ドル高・円安になると、毎年の利息支払いも期日の元本返済も為替損を被ります。
そこで、通貨スワップを利用することにしました。すなわち、Y社は債券発行に合わせて1億ドル支払い、120億円(1ドル=120円)受取り、そして5年後の期日には、1億ドル受取り、120億円支払いのスワップを行います。さらに、利息については、債券に支払うドル金利5%受取り、円金利4%支払いを毎年行います。
こうして、Y社はドル債の元利金の受払いはすべてスワップで相殺することができます。結局Y社の採算は、元本120億円、金利4%の円の債券を発行したのと同じことになりました。
このように、通貨スワップを利用することにより、外貨の有利な調達と為替リスク回避が可能になりました。